[2024/10/24] 
電子処方せん活用で広がる安心・便利な薬の管理

電子処方せん活用で広がる安心・便利な薬の管理

 

医療機関を受診すると、処方せんが発行されることがあります。処方せんとは、治療に必要な薬の種類や量、使用方法などが記載されたもので、薬局に持参することで薬を受け取ることができます。「電子処方せん」とは、紙で発行されていた処方せんの情報をデータ化したものです。

これまでは訪れた医療機関と薬局との間でのみ、紙の処方せんでやり取りが行われていました。電子処方せんでは、薬の情報をデータ化して一元管理できるため、電子処方せんに対応する医療機関や薬局の間で薬の情報を共有できます。
マイナ保険証を利用して過去のお薬情報の提供に同意すると、お薬手帳を忘れた場合や使用中の薬がわからない状況でも、過去(直近~過去3年分※)の薬の情報が参照でき、同じ薬や飲み合わせが悪いものがないか自動的にチェックされるので、より安心して薬を服用することができます。
※今後過去5年分となる予定

電子処方せんは、電子処方せんに対応した医療機関・薬局で利用できます。対応機関にはポスターやステッカーが掲示されているほか、厚生労働省のウェブサイトでも公開されています。
(参考リンク)
厚生労働省「電子処方せん対応の医療機関・薬局についてのお知らせ」

電子処方せんを利用する際は、マイナ保険証を活用すると便利です。医療機関ではカードリーダーの画面案内に従い、処方せんの種類選択で「電子処方せん」を選択してください。薬局ではカードリーダーの処方せん選択画面で、調剤をお願いする処方せんを選びましょう。(どちらも、過去のお薬情報の提供に同意することを忘れずに!)

また、マイナポータルも活用すると、過去の処方内容をスマートフォンなどですぐに確認できるため、ドラッグストアなどで市販薬について相談する際にも便利です。

なお、電子処方せんは健康保険証でも申し出により利用可能です。その際、薬局では紙の「処方内容(控え)」に記載された引換番号を伝えます。ただし、健康保険証を利用する場合は、過去の薬の情報は共有できません。

電子処方せんの活用はさまざまな場面で役立ち、より安心して薬を受け取ることができます。ぜひ活用しましょう。

(参考リンク)
厚生労働省「電子処方せん(国民向け)」
デジタル庁「電子処方箋の導入状況に関するダッシュボード」  

URL

https://snews.sociohealth.co.jp/khc-news/202410/page1.html